中国の高級アパレルEC企業Secoo

一昨日は8月8日。
中国では8は最も縁起がよい数字であり、自分のCEIBSに入学した2016年の入学式は中国では1年の中でかなり縁起の良い8月8日だった。

今年の入学式は来週の月曜日8月13日ということで、今頃今年入学する日本人達は心踊らせてるに違いない。
今年は日本から7人が入学する(内2名は日本在住の中国人、更にこれに加えて2名は入学を翌年に延期した)。
バックグランドはメーカー研究職、製薬会社、アパレル、総合商社、広告、外資金融、日系金融とバラバラ。今年は少なくともあと2回は上海に行く予定なので、彼らの話を聞くのがとても楽しみ。

中国の高級アパレルEC事情

日本で観光に来ている中国人の方を見るとたまに、ファッションセンスが…の中国人の方を目撃することがあるが、CEIBSに入学するような中国人は、海外育ちも多く、ファッションセンスも洗礼されている。

さて現在、中国の高級アパレルECのトップを走っているのが、このSecoo(寺库奢侈品网站)


Secooの概要

  • Secooは米国のNasdaqに上場しており*、時価総額は2018年8月現在で約7億ドル(700億円)。
  • 2018年第1四半期の売り上げは、約1億3千万ドル(130億円)、純利益は410万ドル(約4億1千万円)
  • サイト上には約30万の商品、3000のグローバル及び中国国内のブランドが掲載されている。
  • 2018年の第一四半期は約1.8億ドル(180億円)の総取引額、31万件の注文があった。
  • 購入者の一人あたりの平均購入額は3,500RMB超(約57,000円)

*中国本土、香港の上場審査に比べ、米国での上場審査の方が緩いことが多いため、中国本土、香港での上場を避け、米国で上場する中国企業が多い。一方で、中国や香港の証券取引所は、アリババ等の超大型企業に上場してもらうチャンスを逃したので、審査を緩和して何とか米国から自分たちの市場に戻ってきてもらえるように働きかけている。

Secooの創業者

Secooの創業者Richard Rixue Li氏は、ホームページの情報によると今清華大学のEMBAに通っているらしい。
清華大学に通っている人はめちゃくちゃチャンスなので是非コンタクトしてみたらどうだろう。
中国のビジネススクールは、こういうアメリカに上場している企業の創業者も来ていたりするので、やっぱりここで得られる人脈はプライスレスなんだろうなと感じる。
日本の上場一部の企業経営者で、週末大学院に通われている人はどれくらいいるのだろうか。。CEOがそこでものすごい人脈を身につけ、また視野を広げて帰ってくることは、長期的にみてとても価値のあることなのだろう。

Secooの次なるターゲット

2012年に高級アパレルEC業界に参入し、成長を続けてきたSecooだが、次なるターゲットはものすごい勢いで所得が増え、高級品を求めているが、高級アパレルに限られたアクセスしかない、中国国内の二級、三級、四級都市に住んでいる人々である。

ちなみに、二級都市以下は田舎だと想像している人もいるかもしれないが、自分も多くの二級、三級都市を訪れたが、実際はとても発展しており、訪れる度にパワーに圧倒される。
(参考)はてなブログ CEIBS MBA日記ゴールドマン夫妻

Secooの実店舗戦略

よりリッチな経験を顧客に提供するため、Secooは中国の一等地や、ミラノ、ニューヨーク等にコンセプトショップを構えている。

しかしながら、顧客の実店舗離れは鮮明で、30歳以下の購買者が多いこともあり、84%もの購買者が2017年はスマホから商品を購入している。

スマホで、高級品をここまでの人が購入するって、やはり中国だなと思う。
日本ではスマホで高級品を購入するのはまだまだ抵抗あるのではないだろうか。

続々と参入するライバル企業たち

もちろん他の企業もSecooの成功を指を加えて見ているはずもなく、様々なEコマースのジャイアント企業が参入してきている。
特にEコマースの巨大企業JD.comが新たに高級品用のプラットフォームを作ると昨年の秋に発表して、Seccoの株価は10%以上下がった。

(↑JD.com CEO Richard Li氏)

Secoo次の戦略

そんな競争も激化する中、Secooの次の戦略は、ラグジュアリーなライフスタイルの提案をする総合企業である。
(↓中国のワイン白酒まで売っている)

やっぱり自分は高級品は現場で買いたいなぁと思ってしまうのは、おっさんの発想なのだろう。。。

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